2016年10月25日火曜日

第16回Kids’ AU Camp in KOREA 無事終了!!

 さる10月1日~6日の6日間、16回目(韓国開催は3回目)となるKids’ AU Campが韓国ソウル市で開催されました。秋の澄み渡った青空の下で北東アジア5ヶ国から集まったこどもたちが出会いを楽しみました。
 


 こどもたちも初めの2日間は戸惑うことが多く交流もわずかだったように思いますが、3日目あたりから空気が変わりだし、ずいぶんお友達をつくりあった様子でした。日本チームは6名といちばん少数チームでしたが、折り紙作戦、茶道作戦、お菓子作戦などあの手この手で友達をゲットしていました。期間の後半は台風18号の影響が懸念されましたが、韓国南部の惨状に比べ、ソウル市はうそのように青空が広がっておりました。私としては、罹災された方々のご冥福やご回復を祈りつつも、天気に恵まれたことに感謝するという、複雑な思いですごしておりました。


 今回、韓国実行委員会は30人のスタッフ体制でキャンプを支え、北東アジア5ヶ国から65人のこどもたちと47人のリーダーを迎えて賑やかに実施することができました。16年間の参加者累計は、こども843人、スタッフ641人、計1484人となります。こんなにたくさんKids’ AU Campを楽しんだ仲間がいるとおもうと腹の底からうさしさがこみ上げてきます!アジアの平和、お互い大切にしあう関係づくりをテーマに「手弁当」で続けているこの事業は、小さくても具体的な一歩をあゆみ続けてきました。それを支えて頂いた多くのみなさまに感謝します。


 韓国での開催は2005年、2009年に続き3回目となります。Kids’ AU KOREA代表で韓国実行委員長の金ヒョンフンさんを先頭に現地ボランティアリーダーのみなさんが献身的に6日間を支えて頂きました。特に、Kids’ AU CampのOB・OGたちの活躍が印象的でした。30人中5人がOB・OGでしたが、みんな立派な大学生や社会人になっていました。みんな土日と平日の早朝・夕方以降の時間をフルに使って現場に入り、各国のこどもたちをサポートしてくれました。私のことも覚えていてくれました。日本のボランティアリーダーのサキも2008年のモンゴルキャンプに参加したOGです。こうして16年を経た今、こどもたちを支える立場になってKids‘ AU Campに参加してくれるユース層が出てきて心強く感じております。「


 キャンプ中に開かれた各国代表者会議において、2017年度はロシア開催が決まり、公式フラッグが韓国代表のキムさんからロシア代表のルダ先生に引き継がれました。2017年8月、私たちはバイカル湖のほとりでKids’ AU Campを開催します。3月くらいには募集が始まる予定なので、もし興味がある方は是非チェックして下さい。


 Kids’ AU KOREA代表で韓国実行委員長の金ヒョンフンさんを先頭に現地ボランティアリーダーが献身的に6日間を支えました。特に、Kids’ AU CampのOB・OGたちの活躍が印象的でした。30人中5人がOB・OGでしたが、みんな立派な大学生や社会人になっていました。土日と平日の早朝・夕方以降の時間をフルに使ってキャンプ現場に入り、各国のこどもたちをサポートしてくれました。日本からも2008年に参加したOGがスタッフとして加わってくれました。16年を経た今、どんどんOG.OBたちがKids‘ AU Campを支える時期がやってきました。本当に心強いです。それは単にKids’ AU Campの開催という意味だけでなく、私たち一代目が拓いてきた活動を受け渡す存在に育ってきたという思いがあります。「お互いの違いを豊かさとして捉える力」「同じ人間として大切にし合う心」を訴求してきたKids’ AU Campの志が世代を越えて脈々と繋がっていることに心から喜びを感じています。

Kids’ AU Camp 2015 in OKINAWAの開催報告

 2015年の夏、ちょうど私たちが沖縄で15回目のKids’ AU Campを楽しんでいた時期と重なるように、「平和学の父」ヨハン・ガルトゥング博士が日本、そして沖縄を訪問して「積極的平和」を実現するための提言をされました。その第一が「北東アジア共同体を構築すること」です。そして、沖縄県にそのオフィスを設置することを進言されました。それはおそらく、アジアの平和を語るとき、その歴史、文化、位置など、沖縄県がもっともふさわしい場所であると考えられているのだと思います。私もまったく同じ思いで沖縄でのKids’ AU Campを準備し、開催しました。
志を共にする島人・中根忍さんと気持ちを合わせ、Kids’ AU琉球を立ち上げ準備を進め、安田地区のみなさんのやさしく力強いご支援を得て、心行くまでキャンプを楽しむことができました。
 
 日本、韓国・朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、そして台湾もふくめた北東アジア各国から141人が集い、安田地区の美ら海でカヌー体験、無人島でのシュノーケリングを楽しみ、地元の小学校校庭でキャンプしながら、運動会、料理コンテスト、パフォーマンス大会などの各種交流プログラムを楽しみました。キャンプ中は天気が良すぎるくらいで、モンゴルやロシアなど北の地域から参加したメンバーは暑くて大変でした。沖縄の歴史にも少しだけふれる機会をもとうと、ひめゆり平和祈念資料館や首里城、水族館なども見学しました。最終日には各国の代表たちが沖縄県庁を訪ねて知事への表敬訪問(代理:安慶田副知事)を行いKids’ AU Campの報告や平和への思いをお話ししました。また、今回は、沖縄と縁の深い台湾からもゲスト(学校関係者)を5名招待し、ネットワークを広げました。15回累計で1,376 名の北東アジア市民の心を繋ぐことができてよかったです。
●日本68人、●コリア(韓国・朝鮮)29人、●中国12人、●モンゴル14 人、●ロシア13人、●台湾5人(ゲスト) 合計141 人
 
 今回、本当に多くのみなさまにサポートして頂きましたが、ことに島内外の大学生たちの活躍は目を見張るものがありました。誇りある豊かな未来を築いていこうと頑張る若者たちの情熱と誠実さは間違いなく参加したアジアの子どもたちに伝わったと信じています。
 後援して頂いた、文部科学省、沖縄県、国頭村、やんばる地域活性化サポートセンター、日本万国博覧会記念基金、沖縄ツーリストはじめたくさんの個人、機関にあらためて感謝いたします。